
うさぎが「あごをすりすり」する不思議な行動
うさぎを観察していると、家具やおもちゃ、時には飼い主の手や足にまで、
「あごをこすりつける」ような行動をとることがあります。
一見ただのかわいい仕草に見えますが、
実はうさぎにとってとても大切な本能的行動なんです。
「なぜあごでこするの?」「嫌がってるの?」「においつけって本当?」
──そんな疑問を持つ飼い主さんのために、
この記事では“あごすり”に隠された意味や心理をわかりやすく解説します。
あごすり=うさぎの「においづけ行動」
うさぎがあごをこすりつける行為は、
動物行動学的には**マーキング(縄張り行動)**の一種です。
うさぎのあごには「臭腺(しゅうせん)」という小さな分泌腺があり、
そこから微量のにおい物質を出しています。
人間にはほとんど感じ取れないほどの微弱な匂いですが、
うさぎ同士にとっては「ここは私のもの」「安心できる場所」という重要な印です。
つまり、あごすり=うさぎ版の“名札つけ”なんです。
うさぎがあごすりする主な理由5つ
🩷1. 自分の縄張りを主張している
最も基本的な理由は「縄張りアピール」。
うさぎはとても縄張り意識の強い動物で、
自分のテリトリーをにおいで明確に区別しています。
ケージの角、トイレ、餌入れ、遊び場など──
お気に入りの場所ほど頻繁にあごすりするのは、
「ここは私のエリア!」という宣言をしているからです。
飼い主の家の中でも、うさぎはちゃんと自分の“マップ”を作っているのです。
💛2. 落ち着くための安心行動
においをつけることで、自分のにおいが残る=安心できる場所になります。
人間でいえば、「自分の香りのする枕」のようなもの。
環境の変化に敏感なうさぎにとって、
においづけは“心の安定”を保つための習慣でもあります。
引っ越しや模様替えをした直後にあごすりが増えるのは、
「ここは安全」と再確認しているからなんです。
💚3. 新しいものへのチェック行動
新しいおもちゃや家具を置いた時にあごすりをする場合、
それは“確認+登録”の行動。
うさぎは「これなに?」「安全?」と確かめながら、
安全だと判断したものに自分のにおいをつけて“自分の世界に取り込む”のです。
この行動が見られるのは、好奇心旺盛で健康なうさぎの証拠でもあります。
💙4. 飼い主を“自分の仲間”として認識している
あなたの手や足、服にあごをこすりつけてくる場合──
それは愛情表現+縄張り意識のミックスサインです。
うさぎにとって、においづけは「これは自分の大切なもの」と示す行動。
つまり、「あなたは私の仲間」「大切な存在」と思っている証拠です。
決して“所有欲”という意味ではなく、
安心・信頼・愛着の表れと考えてOKです🐰💕
💜5. 他のうさぎへのアピール
多頭飼いをしている場合、うさぎ同士であごすりの“張り合い”が起きることも。
これは、縄張りや優先権をめぐる自然なコミュニケーション。
ただし、あまりにも頻繁にマーキングし合う場合は、
軽いストレスや競争意識が強くなっている可能性もあります。
ケージの距離を離すなどして、落ち着ける環境を整えましょう。
あごすりの場所と頻度でわかるうさぎの心理
| あごすりの場所 | 意味・心理 |
|---|---|
| ケージの角・入口 | 自分の縄張りを主張 |
| トイレや餌入れ | 安心・所有の証 |
| 飼い主の手や足 | 愛情と信頼のサイン |
| 新しい家具・おもちゃ | 好奇心と探索 |
| 他のうさぎのケージ | 競争・縄張りアピール |
もし頻度が高すぎる場合や、他の行動(足ダン、威嚇)を伴う場合は、
ストレスや不安のサインとしてもチェックが必要です。
一方、穏やかにあごすりしている場合は、
「ここが落ち着く」「好き」という気持ちが込められています。
あごすり時に注意すべきこと
うさぎのあごすりは自然な行動ですが、
環境や健康状態によっては注意が必要なケースもあります。
⚠️1. 頻繁すぎるあごすり
急に頻度が増えた場合は、環境ストレスや不安が背景にあることも。
模様替え、来客、騒音などが原因になっていないかチェックしましょう。
⚠️2. よだれやあご周りの汚れ
あごの下が濡れていたり、毛が固まっている場合は、
**歯のトラブル(不正咬合)**が原因で唾液が出ていることも。
あごすりと見間違えるケースもあるため、早めに動物病院へ。
⚠️3. 同居うさぎとの喧嘩
あごすり合戦が激しく、足ダンや威嚇が見られる場合は、
一時的にスペースを分けて落ち着かせましょう。
飼い主ができる“あごすりサポート”のコツ
うさぎが安心してあごすりできるようにするには、
以下のような環境づくりが効果的です。
🌿1. 匂いを消しすぎない
掃除は必要ですが、毎回洗剤で完全に無臭にしてしまうと、
うさぎが落ち着かなくなることがあります。
ほどよく“自分のにおい”が残るようにしましょう。
🌿2. 新しいものは少しずつ導入
家具やおもちゃを変えるときは、一気にではなく少しずつ。
慣れたにおいを残しながら変化を与えるのが安心のコツです。
🌿3. あごすりされたら見守るだけでOK
「汚れるから」とすぐに拭き取るのはNG。
においを消されると、うさぎは落ち着かなくなります。
しばらくして自然に薄れるのを待ちましょう。
🌿4. 飼い主へのあごすりは喜んで受け止めて
あなたにあごすりしてくれるのは、愛情のサイン。
「ありがとう」「かわいいね」と優しく声をかけると、
うさぎはさらに安心して甘えてくれます。
🩵コラム:うさぎの“あごすり記録”を観察すると見える関係性
毎日あごすりする場所を観察してみると、
うさぎの「お気に入りスポット」や「行動ルート」が見えてきます。
それは、うさぎが“自分の世界”をどのように感じているかを知る手がかり。
飼い主のそばやケージの出入り口など、
においの多い場所は“信頼と安心のエリア”であることが多いです。
小さな仕草を観察するだけで、
うさぎの心の地図が少しずつ見えてくるでしょう。
まとめ:あごすりはうさぎの“安心と愛情のサイン”
うさぎがあごをこすりつけるのは、
単なる習慣ではなく、「自分の世界を整える」ための大切な行動。
-
縄張りを示す
-
安心感を得る
-
飼い主への信頼を表す
──そのすべてが詰まった“うさぎ語”なのです。
もし今日、あなたのうさぎがそっとあごをすり寄せてきたら、
それは「ここが私の安心の場所」というメッセージ。
どうかその気持ちを受け止め、
うさぎが安心して暮らせる環境をこれからも守ってあげてください🐰💕

