出雲大社とうさぎの関係とは

島根県にある出雲大社(いずもたいしゃ)は、日本でも屈指の縁結びの聖地として知られています。多くの人が良縁や夫婦円満、仕事運などを願って参拝に訪れるこの神社には、至る所にうさぎの像が置かれているのをご存じでしょうか。

出雲大社とうさぎの関係は非常に深く、その背景には古代の神話「因幡の白うさぎ」が関係しています。この神話に登場する**大国主命(おおくにぬしのみこと)**は、出雲大社に祀られている神様であり、うさぎとの関わりが縁結びの象徴となっているのです。

そのため、出雲大社のうさぎ像は単なる装飾ではなく、神話を受け継ぐ象徴であり、参拝者の「願いを神に届ける存在」として信仰を集めています。


因幡の白うさぎと大国主命の神話

出雲大社におけるうさぎの意味を理解するには、まず「因幡の白うさぎ」の神話を知ることが欠かせません。この物語は『古事記』に記されており、古代日本の代表的な神話のひとつです。

物語のあらすじはこうです。
因幡の国へ向かう途中、白うさぎはワニ(サメ)をだまして海を渡ろうとしますが、嘘がバレて皮をはがれてしまいます。そこへ大国主命とその兄たちが通りかかり、兄たちはうさぎに意地悪な助言をします。しかし、大国主命だけはやさしく正しい手当の方法を教え、うさぎを助けます。

回復したうさぎは、感謝の気持ちを込めてこう言います。
「あなたは八上姫と結ばれる運命です」
この一言が、大国主命の運命を変えるきっかけとなり、**うさぎは“縁を結ぶ存在”**として語り継がれるようになりました。

この神話をもとに、出雲大社ではうさぎを「縁結びの象徴」として大切にし、参拝者が良縁を願うための神聖な存在として位置づけています。


境内にあるうさぎ像の意味と由来

出雲大社の境内には、大小さまざまな**うさぎ像(うさぎの石像)**が点在しており、その数は40体以上にも及びます。特に目を引くのは、御本殿前の参道脇や拝殿周辺にあるうさぎたちです。

うさぎ像はそれぞれ異なる姿勢をしており、跳ねているもの、座っているもの、顔を洗っているもの、寄り添っているものなど、まるで生きているかのように配置されています。

これらの像には、次のような意味が込められているとされています:

  • 願いを運ぶ使者としてのうさぎ
     → あなたの願いを神様に届ける役目を果たすと信じられています。

  • 願掛けの象徴
     → 特定のうさぎ像をなでることで、願いが叶うという言い伝えもあります。

  • 神様とのつながりを強める存在
     → うさぎ像を見つけながら境内を歩くことで、自然と神様への想いを高められるという効果も。

また、うさぎ像のある場所には、「恋文を捧げる箱」や「うさぎの御守り」など、縁結びを意識したアイテムや仕掛けが多く用意されており、訪れる人にとって神聖でありながらも、親しみやすい空間となっています。


うさぎ像に込められた縁結びの願い

出雲大社のうさぎ像には、「人と人、心と心を結ぶ」という大きな願いが込められています。神話に基づいた縁結びの象徴として、恋愛に限らず、家族・友人・仕事・人脈といった広い意味での“ご縁”に作用すると信じられているのです。

うさぎの姿は、「純粋さ」「優しさ」「思いやり」「繁栄」といった意味も持ち、参拝者が自身の願いを込めて手を合わせることで、うさぎがその願いを神に届けてくれる存在として機能します。

また、「跳ねる=飛躍する」という意味から、人生の節目で訪れる方も多く、受験・就職・引越し・結婚・出産など、人生の転機にそっと背中を押してくれる象徴として、うさぎ像に祈りを捧げる人も少なくありません。

とくに若い女性やカップルの間では、出雲大社のうさぎ像は“恋の願掛けスポット”としても人気が高く、「うさぎをなでながら願うと、良縁が早く訪れる」との言い伝えもあるほどです。


出雲大社での参拝時にうさぎに願いを託す方法

出雲大社を訪れた際に、うさぎ像と上手に関わることで、より深くご利益を受け取ることができるとされています。以下は、実際の参拝時におすすめのアクションです。

● うさぎ像を探しながらゆっくり境内を歩く
うさぎ像の多くは、目立たない場所にも配置されており、探す楽しみも魅力のひとつ。心を落ち着けて歩くことで、自然と感謝の気持ちが湧き上がり、神様とのつながりを深めることができます。

● 願いを込めてうさぎ像にそっと触れる
お気に入りのうさぎ像に願いを込めて優しくなでることで、その想いが神様に届くと信じられています。写真を撮るのもOKですが、礼儀正しく触れるのが大切です。

● うさぎ御守りや絵馬で願いを記す
出雲大社では、うさぎモチーフの御守りや絵馬が充実しており、自分の願いを具体的に記して奉納することができます。特に縁結びを願うなら、うさぎ絵馬は必携アイテム。

● 心を込めた祈りの時間を持つ
うさぎ像はあくまで「神の使い」です。願いごとをする際には、具体的な内容と感謝の気持ちを持ち、心を静かに整えて祈ることが大切です。

こうした行動を通して、うさぎとのつながりを感じながら、出雲大社の神様に自分の願いを届けてみてください。


🔸まとめ

出雲大社にあるうさぎ像は、**古代神話「因幡の白うさぎ」**に由来する、縁結びの象徴です。ただの飾りではなく、**神様と参拝者をつなぐ“神の使い”**として大切にされてきました。

境内のあちこちに佇むうさぎ像たちは、それぞれのポーズや表情で訪れる人々を癒し、静かに願いを受け取ってくれます。参拝の際には、ぜひ心を込めてうさぎ像に触れ、自分の願いを託してみましょう。

きっとその優しい姿が、あなたの心にもそっと寄り添い、未来を明るく照らす“縁”を導いてくれるはずです。

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